【鎌倉殿の13人】“静御前”石橋静河、“正妻”三浦透子とは「楽しみながら戦った」

『鎌倉殿の13人』のトークショーに参加した石橋静河(C)NHK
 俳優の小栗旬が北条義時役で主演を務める、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(毎週日曜 後8:00 NHK総合ほか)。静御前役の石橋静河が、義経伝説が残る青森市で行われたトークショーに出席した。

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 第19回(15日放送)では、源頼朝(大泉洋)と義経(菅田将暉)兄弟の確執が決定的になり、静御前(石橋静河)も義経と離ればなれにならざるを得なかった。第20回「帰ってきた義経」(22日放送)では、過酷な運命に翻弄されながらも、凛として立ち向かうように舞う静御前の姿が描かれる。

 トークショーでは、その舞いについてや、義経との関係、義経の正妻・里役の三浦透子との収録時の思い出などを語った。

――大河ドラマ出演について
静御前役と言われて「何の冗談だろう?」と。名前も同じだし、どういうことかなとすごくびっくりしました。静御前は伝説の人で、日本各地に伝説が残ってるので、なかなか最初、実感が湧くまで時間が掛かって、その後に「伝説の人をやるのか」ということですごいプレッシャーが襲ってきました。

本当に皆さんいろんなイメージがあるだろうし、これだけいろいろな地で「ここは静が来たんだ」という伝承が残っているということは、それだけたくさんの人が思いを寄せる人物なんだなと。それを大河ドラマで演じるとなると、どんどん緊張していってしまって。

かといって、過去の大河ドラマなどはあまり見ないようにしました。そもそも静御前の伝説、その後どうなったのかみたいなことも、諸説ありますよね。そういう、いろんな情報が目に入ってくるんですけど、それをひとつひとつ信じてしまうと目の前にある脚本に書いてあることが、「これは本当なのかな?」みたいに、いろんな情報がありすぎて心が迷ってしまう気がしたので、あまり資料も見ないようにして、脚本だけを大事にしようと思いました。作品ごとに静御前の描かれ方は違うと思うので、あまり気にせず、今回いただいた役とセリフから読み取って演じました。

――静御前のキャラクターについて
川釣りをしながら「御曹司さん、全然釣れへーん!」なんてセリフもあって、本当に台本にそう書いてあるし(笑)、今回の全体的な作風も、ちょっとシュールな笑いがあったり、ブラックユーモアなんかも多かったりするじゃないですか。そういう中で今回、三谷さんが描こうしている静御前も、幻想・伝説の、みんなのイメージが出来上がってる静っていうよりも、ちょっと斜めから切り込むような、ちょっと男っぽい感じなんです。

衣装もはかまでスタスタ歩けるし。義経がほかの男性たちと宴をしてる時も、隣で一緒にそこに参加していますよね。それは私も意外で、もっと一歩引いて、本当に“義経一筋”っていう人なのかなと思ったら、それはそうなんだけど、もっと一人の人としてそこにいる場所があるというか。そこにいる存在感のある人なんだなっていうのが今回の脚本を読んで意外だったところですね。

――源義経(菅田将暉)との関係について
白拍子って、どんな振り付けで踊って、どんな衣装を着て、どんな歌を歌って、っていうような記録は書物に残っていないんです。だから振り付けも今回は所作指導の先生と一緒にやりながらつくっていった部分があるんですけど、白拍子って即興で歌いながら、即興で舞いながら、っていうことをする人なんですよ。フリースタイルというか。その場の空気とか、そこにいる人とかから、瞬時にどんなことを歌おうか、というのを考えてやらなきゃいけない。

すごいハイレベルなことで、もともとある“型”をやるというのとはまったく別のことだと思うんですけど、それをいろんな殿様方の前でできてしまう静御前は相当頭がいいと思ったんです。かたや義経は戦の神のような人で、かたや静は踊りということで、全然違うけど、同じぐらいのエネルギーというか。すごく感覚的じゃないですか、義経も。そういう大胆な部分とかが似ていたんじゃないかと私は思います。

――舞いについて
最初の登場シーンの踊りは2日間しか練習ができなくて、結構大変でしたね。長袴もはいたことがなくて、歩きづらくて。中ははだしで、足が隠れてすそが後ろに長く流れるんですけど、そのさばき型もあるんですよ。美しく、立ったときに八の字に広がっているのが一番きれいな形で、回ったりした時にも踏んじゃいけない。舞なので、舞はもともと回るから「舞い」という言葉ができたらしいので、 けっこう回るんですけど、そのたびに踏みそうになって、慣れないと本当に難しくて。それは大変でした。

最初これどうやって歩けばいいんだろうっていう感じで、最初は「うわ、どうしよう」ってなったんですけど、所作の先生が「ただの布じゃなくて自分の足だと思いなさい」と教えてくださって、ちょっとずつそれに慣れていきました。ただ自分が、石橋静河として踊るのと、静御前っていう役を通して踊るのは全然感覚が違うので、すごく幸せな時間でしたね。


――義経の正妻・里(三浦透子)との関係について
本当に三谷さんの脚本だなっていう感じで。普通はもっとドロドロ、しれつな争いになるけど、これがどこかユーモアがあって、「この人たちこのケンカ終わったら仲よくなっちゃうんじゃないか」って思うくらい(笑)、すごく面白いシーンでした。里役の(三浦)透子ちゃんとは、作品では初めましてだったんですけど、今回一緒になっていろんな面白い話をしました。伊豆のロケが一日あったんですけど、前乗りをしたときに、一緒におすし屋さんに行ってそこでいろんな話をして。本当に里も芯の強い女という感じで、静御前も負けない女って感じなので。そのバランスがすごく面白いし、透子ちゃん自信もすごくかっこいい女の子なので、戦ってるんですけどすごく楽しみながらやりました。

――最後に
静御前という役は、本当に皆さんの中でいろんなイメージがあると思います。今回私が演じた静御前は、皆さんが想像される静御前とは違うかもしれないけれども、歴史を想像できるのが面白いところだと思うので、今回は「こんな静御前も面白いな」というふうに見てもらえたらうれしいです。 これからの展開を楽しみに見ていただきたいと思います。
公開:2022-05-18 19:12
更新:2022-05-18 19:12
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