堤真一が語る“家族観”「最も身近な他人。自分の所有物ではない」

『妻、小学生になる。』で主演を務める堤真一(C)TBS
 俳優の堤真一が、主演を務めるTBS系金曜ドラマ『妻、小学生になる。』(毎週金曜 後10:00)が、21日にスタートする。このほど、インタビューに応じ、作品への思いから自身の“家族観”まで語ってくれた。

【写真45枚】他界した妻が小学生に!? 再会を果たすシーン

 『週刊漫画TIMES』(芳文社)連載中の村田椰融(むらた・やゆう)氏原作の同名漫画をドラマ化。10年前に愛する妻・貴恵(石田ゆり子)を亡くし生きる気力を失った圭介(堤)とその娘(蒔田彩珠)が、生まれ変わって10歳の小学生の姿になった妻(毎田暖乃)と再会し、その姿に戸惑いながらも生きる喜びを取り戻していくというホームドラマ。

 『セーラー服と機関銃』(2006年放送)以来、16年ぶりのTBSドラマ出演となる堤が主人公・圭介を演じる。人気漫画のドラマ化に挑むが、「ただ漫画を再現するだけでは何の意味もない」と言葉に力を込める。

 オファーを受けた際は「正直、脚本があがってきて『漫画のようにやれ』という状態だったら難しいかなという気持ちでいました」とぶっちゃける。それでも大島里美氏が手がける脚本が「とても面白かった」といい「すごくジワジワくる感じで『次が早く読みたい!』という状態です」と、楽しみながら撮影に臨んでいるようだ。

 役柄同様に、プライベートでも家族との時間を大切にしている堤。記者が“家族観”について問うと「命かけて守るべきもの。いつでも味方でいたい。でも“最も身近な他人”という感覚があります」と答える。

 その真意について「たまに自分や妻が子どもに『こうしなさい、ああしなさい』って言った後に、ふと客観的になって、『何、この子に偉そうなことを言ってるんだろう?』と思うことがあるんです。血をわけた子供とはいえ、自分の所有物ではないというか、あくまで子供も“個人”なんですよね」と分析する。

 堤なりの距離感で家族のことを大切に想っていることが伝わってきた。堤は「家族でもいい意味で“他人“という意識がどこかであります。」と語りつつ、最後には「でも命がけで守るべき、一番近い存在ですね」とほほ笑んでいた。
公開:2022-01-21 07:10
更新:2022-01-21 07:10
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