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高速道路で車両故障などが発生して停車する際、後続車両に存在を知らせる表示板を置かないケースが県内外で後を絶たない。道交法で規定され、高速道路では表示を置かないと取り締まりの対象となり、罰則もある。本県では昨年、70件以上を摘発した。追突事故を招くこともあり、県警高速隊は万が一に備え、高速道路を利用する前に三角表示板などが搭載されているかマイカー内を確認するよう呼びかけている。
同隊によると、高速道路は原則駐停車禁止で、道交法では故障などでやむを得ず停車する際は、三角表示板など停止表示器材を置き後続車に知らせることが義務付けられている。本県では表示を怠るなどして2022年に78件を摘発した。日本自動車連盟(JAF)によると、三角表示板を使わないと、使った場合に比べ、走行中の車両からの平均視認距離が半分以下になったとの試験結果がある。
三角表示板などは車両に標準装備されていないこともある。梅津敦副隊長は「高速道路は走行速度が速く後続車は短時間で近づく。停止表示が命を守ると思ってほしい」と強調する。
宮城県栗原市の東北自動車道では先月16日夜、エンジントラブルで路肩付近に停車していたバスに大型トラックが追突、4人が死傷した。バスはハザードランプを点灯させていたが、停止表示板は使用していなかったとみられる。
東日本高速道路(NEXCO東日本)山形管理事務所は、高速道で車両故障の際は▽路肩や非常駐車帯に止める▽ハザードランプを点灯させ、発炎筒や停止表示器材で後続車に知らせる▽人はガードレールの外など安全な場所に避難する▽非常電話などで通報する―ことが重要とする。JAF山形支部の担当者は「事前の車両点検などを怠らず、停止表示器材は2千円前後で購入できるので準備してほしい」と話している。