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寒河江高1年の清野達嗣さん(16)=寒河江市=が、2月に開かれた全国高等学校文化連盟将棋新人大会男子の部で準優勝した。中学3年時に続く全国2位の快挙。次に目指すのはもちろん日本一の座だ。「まずは県代表になるのが目標。誰が見ても強い将棋を指せば、おのずと結果は付いてくる」と、頂点を見据えて気を引き締めた。
大会は2月9~11日に山梨県で開かれ、各都道府県代表約100人が出場した。清野さんは決勝トーナメントで居飛車からの果敢な攻めが光り、5連勝の快進撃で、高校生日本一を決める舞台へとたどり着いた。
決勝では滋賀県代表の2年生と対戦した。近年、人工知能(AI)の普及で大きく研究が進む角換わり戦法を試みたが、うまく対応されて完敗した。「虚を突いたつもりだったが、慣れない局面に自分の方が慌ててしまった」と反省する。
小学1年の頃から将棋に取り組み、2021年の中学生名人戦で準優勝した。昨年の高校竜王戦は、県代表となったが、全国大会では予選敗退に終わり「地元の先輩たちに申し訳なかった」。悔しさをばねに鍛錬を重ねた。
寒河江高将棋部の活動に加え、中川慧梧さん(天童市)、阿部慎太郎さん(山形市)ら強豪の指導を仰ぎ腕を磨く。先鋒(せんぽう)を務めた昨年の県職場・団体対抗大会優勝や、今月26日の県アマ名人戦で2位に入るなど、一般棋戦でも奮闘する。
2年連続となる全国2位を経験し、今後の抱負として「強い後輩も入学してくると思う。オンライン対局やAIでの研究を取り入れてミスを減らしたい」と精進を誓った。