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東北芸術工科大(山形市)の学生2人が山形市の金属加工会社の協力で、キャンパスに設置する金属製ベンチを作っている。学生が考えたデザインを基に、同社職人が手助けして製作に取り組む。4月にも同大本館前の池周辺に置かれ、学生の憩いの場になる。
製作しているのは、同大美術科工芸コース金工専攻3年の近藤秀紀さん(21)と今野賢人さん(21)。みよし工業(斎藤栄作社長)が山形銀行の寄付型私募債「夢みらい応援私募債」の発行手数料優遇分を使い、製作活動を提供した。
斎藤社長は「学生の卒業作品展を毎年見学し、完成度の高さに感銘を受けた。学生のデザイン力と当社の技術力を組み合わせると、素晴らしい作品になると思い同行の仲介で実現した」と語る。新型コロナウイルス禍に翻弄(ほんろう)された学生が集い、食事や学習に使うことで交流してもらおうと、中山ダイスケ学長の発案でベンチを作ることになった。
近藤さんと今野さんは今月中旬に同社を見学し、工具や技術を学習した。ベンチは3人が余裕を持って座れるよう、幅約180センチ、奥行き約50センチ、高さ約40センチの大きさ。ステンレス製で、座面に熱伝導率の低いチタンを使う。
2人は29日に同社工場でチタンを研磨し、近藤さんは「多くの人に座ってもらい、思い出を作る一助になれば」と述べ、今野さんは「工具の使い方や作業方法など勉強になることばかり」と話した。ベンチ4基は今月末までに完成する。