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本拠地に熱気が戻ってきた-。天童市のNDソフトスタジアム山形で19日に行われたサッカーJ2・モンテディオ山形のホーム開幕戦。全席で声出し応援が可能となり、1万人超が声援で選手を鼓舞した。スタジアムの一体感に「やっぱり迫力が違う」。町田に敗れて勝利の歓喜はお預けとなったが、サポーターは新型コロナ前の“日常風景”に感慨を深くし「まだ始まったばかり」と今後のチームの躍進に期待を寄せた。
待ちに待った本拠地での今季初戦。エスコートキッズを務めた鶴岡市あさひ小3年の難波丈翔君(9)は「大好きなデラトーレ選手の活躍が楽しみ」と笑顔を見せ、「全力で応援する」とわくわくした様子でスタンドへ。天童市の那須妙子さん(54)は一部観客席で声出しが可能となった昨季に触れ「声援を送れない時期が長く続いただけに、あの時の感動は鳥肌ものだった」と振り返り「全員で声を出して応援でいるのは楽しみでしかない」。
来場した1万1855人のうち、大半が山形サポーター。青く染まったスタンドでは「Over the Rainbow」を大合唱し、新調されたビッグフラッグが入場する選手を出迎えた。
試合が始まると、好機を声援で後押しし、ピンチの場面では悲鳴も。感情の赴くままに声を上げて選手のプレーを見守り、失点しても声量が落ちることはなく、背中を押し続けた。家族で訪れた河北町の和泉早苗さん(45)は「残念な結果だったけど、まだまだこれから」とし「スタジアムが一体となって応援できて楽しかった」。この日が初観戦という小国町の鈴木茜さん(42)は「声援に迫力があって感激した。また見に来たい」と語った。
尾花沢市福原中3年の辻翔弥さん(15)と国分威吹(いぶき)さん(15)は「スタジアムの雰囲気に圧倒された」と振り返り、「リーグは始まったばかり。しっかり切り替えて次の試合は勝ってほしい」とエールを送った。
先着4000人に特製バッグ・山形新聞社
山形新聞社はホーム開幕戦を盛り上げようと、先着4千人に特製ビニールバッグをプレゼントした。
色はチームカラーの青を基調とし、勝利に向かって走り、J1復帰を目指すチームを後押しする思いを込めて「RUN!MONTEDIO」と印字した。午前10時からの配布に合わせ、ブース前には多くのサポーターが列をつくり、約1時間半で予定枚数を配り終える人気ぶりだった。
山形市東小5年、佐藤佳知君(11)は「新学期に必要なものを入れて持って行くのに便利そう」などと喜んでいた。
「声出していこう」ブッチギレ隊長
モデルや俳優として活躍し、チームのアンバサダー「ブッチギレ隊長」を務める天童市出身の佐藤晴美さんが笑顔を振りまいて会場を盛り上げた。
キックオフ前のセレモニーに臨み、ハーフタイムにも登場した。「サポーターの声に熱気を感じる」などとスタジアムの感想を語り「後半に巻き返せるよう、全力で選手を応援しましょう。声を出して頑張っていこう」とさらなる後押しを呼びかけた。
特設会場でのトークショーでは、松本怜大クラブコミュニケーターと軽妙な掛け合いでサポーターの笑いを誘う姿も。ブッチギレ隊長就任に「ネーミングとギャップがあっていい」などと反響があったという。仕事現場でも「モンテ押し」を前面に出しており「そこに笑顔が生まれるので引き受けて良かった」とにこやかだった。