ここから先の閲覧については有料会員登録が必要です。すでに会員の方はこのままログインしてください。
※登録をしていない方はログイン後に有料会員登録用ページに遷移します
※格安スマホを利用しているなど、キャリアのIDをお持ちでない方は「クレジット会員」をお選びください
※会員専用ページは「Cookie(クッキー)」を利用します。お使いの端末のブラウザー設定で「Cookie(クッキー)」を有効にしてください
最上町の地酒を復活させようと取り組む町民グループが昨年に続き、純米吟醸酒「山と水と、」を県内酒蔵の協力を得て完成させた。手探りで売り出した第1弾は数量が多くなく、開始から5日ほどで完売したため、今回は約4倍に増やした。数量は720ミリリットルが4千本超、300ミリリットルが千本。関係者は「観光客をはじめ、多くの人に町内の旅館や飲食店などで味わってほしい」と話している。
2020年に仲間内で活動を始めた「最上の地酒を創る会」(奥山勝明代表)が21年に続き、22年産酒米を育てた。作付面積を広げ、昨秋は約2.4トンの出羽燦々(さんさん)を収穫した。前回同様、和田酒造(河北町)に醸造を委託し純米吟醸酒が出来上がった。奥羽山脈を源流とする町内の水を使い「最上町の地酒」としてアピールしている。
今月21日に関係者を集めて試飲会を開いた。農家で酒米作りの中心となった奥山代表(66)は「飲み口爽やかで、女性にも人気の味が今年も完成した」と満足そうに話した。同会幹事長で松林寺住職の三部義道さん(66)は「町内で造られる地酒が消えて25年ほどになる。活動を長く続け、将来は町の顔といえる酒に育てたい」と意欲を示した。
生原酒と生酒各720ミリリットル入りのセット(千本)は先行予約分として完売した。生酒、火入れ酒は町内の酒販店3店舗で売り出す。価格は720ミリリットル入り1760円、300ミリリットル入り770円としている。