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バレーボールのVリーグ女子2部は12日、仙台市の本山製作所青葉アリーナで2試合を行い、本県のプレステージ・インターナショナルアランマーレは今季から参戦する三重に3―0で勝利した。開幕3連勝で順位はセット率の差で暫定2位につけた。首位は4勝の群馬銀行。
ジュースまでもつれた第1セットは終盤で木村友里の強打や伊藤摩耶の速攻などが決まり、28―26でものにした。前田美紅のスパイクや菅原里奈のブロックなどで抜け出した第2セットは25―22で奪い、第3セットは有村涼美やオケケアル・メソマチらの強打で逃げ切った。メソマチが13得点、前田が10得点。
次戦は13日、同会場で千葉と対戦する。
三重戦、終盤に勝負強さ
【アタック】苦しい場面は多かった。それでも今のチームには勝負どころをものにする強さがある。アランマーレは粘る三重を振り切って開幕3連勝。最後まで競り合う展開が続く中、「終盤で勝負強さを見せてくれた」と北原勉監督。要所で畳み掛ける集中力がさえた選手たちをたたえた。
今季からリーグに参戦する相手に対し、序盤は後手に回った印象だ。サーブを相手のリベロに拾われ、「狙いが甘く、自分たちの意図する展開に持ち込めなかった」と主将の木村友里。修正して臨んだ第2セット以降も一進一退の攻防が続き、ラリーで根負けする場面も目についた。
それでもチームは勝負強かった。オケケアル・メソマチは高い打点から相手コートに強烈なスパイクをたたき込み、有村涼美は要所でバックアタックを決めた。伊藤摩耶の速攻と菅原里奈のブロックも効果的だった。「20点目以降の得点をしっかりと取り切ることができたのは大きい」と北原監督。苦しい展開の中に明光を見いだしたようだ。
ただ、地元で躍動した伊藤が「攻撃はもっとできたことがあったはず」と振り返るように、標ぼうする前衛と後衛が連動した攻撃展開の完成度はまだ未成熟だ。苦戦の一因にもなっているが、「シンプルな攻撃だけで優勝戦線は勝ち抜けない」と指揮官。木村も「苦しい中でも自分たちのスタイルを磨いていくことが先につながる」と前を向く。悲願の「リーグ優勝、1部昇格」を見据えるチームは今も発展途上だ。