バレーボールのVリーグ女子2部は29日、2022~23年シーズンが開幕し、酒田市国体記念体育館などで4試合を行った。本県のプレステージ・インターナショナルアランマーレは3―2で千葉との接戦を制し、白星発進した。
第1セットは硬さが目立ち21―25で落としたが、第2セットは前田美紅のアタックなどで25―20とタイに戻した。第3セットは後半に新加入の有村涼美が猛攻をかけたが23―25と及ばず。第4セットは25―20で取り望みをつないだ。第5セットはジュースにもつれこみ18―16で制した。
次戦は30日、同会場で仙台と対戦する。
新加入・有村で流れ、フルセット制す
【アタック】「タフな試合」(木村友里主将)。その言葉通り、アランマーレは大接戦の末にホームでの開幕白星をもぎ取った。序盤にあった硬さは徐々に取れ、練習し続けてきた「サーブからのトータルディフェンス」を最終盤に体現した。
立ち上がりの第1セット、掲げている「超々攻撃型」は鳴りをひそめ、北原勉監督は「硬さが全面に出ていた」と振り返った。アランマーレらしさを取り戻すまでの間、奮闘したのは新加入のアウトサイドヒッター有村涼美。途中出場した第3セットに連続アタックで粘りを見せた。続く第4セットも前田美紅、オケケアル・メソマチ・ウゴチンイェレと共に存在感を示して奪取。流れは徐々にアランマーレに向いた。
最終セット、ようやく本領が見えた。中盤にピンチサーバーとして交代した草島華穂がサービスエースを決めると「みんなの目が変わった」(北原監督)。千葉にマッチポイントを握られながらも、15―16から前田のアタックなどで連取し、最後は柳沢紫子のブロックが決まった。
手に汗握る展開。しかし、指揮官に焦りはない。「目先の安心感はないが、シーズンを通してチームを成熟させていく」。30日の仙台戦で、また一歩、成長した姿を見せてくれるはずだ。