県内書壇最大の公募展となる第47回県総合書道展が24日、山形市の山形美術館で開幕した。入賞・入選作など457点を展示。訪れた人々はかすれやにじみを効果的に使い、思い思いに表現された作品を楽しんだ。
今年は、県内と県出身の書道愛好家から▽漢字▽かな▽調和体▽近代詩文▽少字数▽篆刻(てんこく)-の6部門に計503点の応募があった。県書道連盟役員ら9人による審査の結果、最高賞の県知事賞には足立聡美さん(45)=河北町谷地、東海大山形高講師=の漢字「杜甫詩」が選ばれた。
会場では入賞・入選作の他、役員・会友らの作品を紹介。漢詩や近代詩、漢字一文字、象形文字などを題材に、文字の大きさや墨量で変化を付けた個性あふれる書が並ぶ。審査に当たった鈴木千岳運営委員長は「バラエティーに富んだ作品がそろった。線の流れに工夫の跡が見られ、息遣いを感じる」と話した。
主催は県総合書道会、山形新聞、山形放送、山形美術館。共催は県、県生涯学習文化財団、県書道連盟。展示は10月10日までで、授賞式は同10日午後1時から山形市の山形グランドホテルで行われる。