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郷土代表、誇りを胸に 県縦断駅伝、11チーム戦力分析

2022/04/25 12:44
前回の第65回大会で競り合う選手たち。第66回大会に向けて11チームが戦力の充実を図ってきた=2021年4月28日、舟形町

 第66回県縦断駅伝競走大会(山形新聞、山形放送、山形陸上競技協会など主催)は27日の号砲まであと2日に迫った。郷土代表としての誇りを胸に、春の山形路を駆け抜ける11チームの戦力を分析する。

【山形】トップ争い、戦略が重要

 若手の爆発力とベテランの安定感がかみ合えば、頂点も見えてくる。大沢駿(山形市役所)ら主力の仕上がりは順調。山梨学院大で今年の箱根駅伝を走った川口航士郎(きらやか銀行)も加わり、社会人の選手層は厚くなった。箱根駅伝で青学大の総合優勝に貢献した志貴勇斗も注目だ。エースの森谷修平(山形市役所)は精神的支柱に成長し、須藤朗(全日本労働福祉協会東北支部)らベテラン勢も健在。王者南陽・東置賜とのトップ争いを見据え、全日程を通じた戦略が重要になる。

【上山】ジュニア期の強化、結実

 戦力が整い、総合力は前回を上回る。エースの金塚洋輔(上山市役所)を筆頭に、主力の桜井豊(同)や主将の佐藤寛人(県置賜総合支庁)の仕上がりは順調だ。石川碧依(マツキグループ)や半沢康(順大)をはじめ、斎藤陸杜(東北福祉大)と遥斗(東海大山形高)兄弟など、ジュニア期から育成した選手が着実に力をつけているのは心強い。戸田夏輝(県立上山高等養護学校)の成長も著しい。1区を担う渡辺貴(上山市役所)の走りが鍵。序盤で勢いに乗り総合6位を目指す。

【酒田・飽海】有望株の踏ん張りが鍵

 若手の戦力が充実。主軸の鈴木亮平(東北エプソン)は順調な仕上がりで、期待の荒生実慧(東洋大)も万全の状態で臨めるのは好材料だ。チームの支柱となる菅原翼(遊佐町役場)も健在なだけに、遠田光太郎(酒田天然ガス)や佐藤颯(JA庄内みどり)ら有望株が長距離区間でどこまで踏ん張れるかが勝負のポイント。チーム練習に参加できていない大学生の調子が気がかりだが、斎藤寧月ら酒田南高勢の奮起に期待。地元を走る初日で勢いに乗り、各日で上位争いを繰り広げたい。

【北村山】竹内加入、チームに光明

 実業団の強豪・日立物流で主力だった竹内竜真(NDソフト)の8年ぶりの加入は低迷するチームにとって光明だ。主力の粟野峻と斎藤龍生の神町自衛隊勢が長丁場を担う。中高生は鈴木至(東海大山形高)と梅本柊生(酒田南高)が力を付け、前回大会で区間賞の保芦摩比呂(大石田中)は成長著しい。加藤亮太(駿河台大)と川原正輝(山梨学院大)、鈴木克彦(日体大)の大学生勢にも期待。前回は総合8位。レース後半で我慢の走りができるかが下位脱却の条件になりそうだ。

【南陽・東置賜】主力万全、挑む総合V10

 高い総合力で史上初となる総合10連覇に挑む。昨年はけがで出場できなかった主力の大津吉信(高畠町役場)は万全の仕上がり。主要区間での活躍に期待がかかる。実業団のNDソフトからは熊倉優介ら実力者が名を連ねた。力のある小川智寛(三陽製作所)や遠藤正人(南陽市役所)も調子を上げている。高校生は前回も出場した渡部広大(九里学園高)が好調。社会人を中心に選手層が分厚く、安定感がある。第2日までのレースでどれだけの「貯金」がつくれるかが偉業達成の鍵だ。

【鶴岡・田川】両エースは今年も健在

 2大会連続総合3位の立役者でもある鈴木博斗(JA鶴岡)と佐藤雄志(同)は今年も健在。県内トップ級の両エースは仕上がりも順調で、勢いのあるチームを引っ張る。主力の斎藤諒(NDソフト)のけがは気がかりだが、山口尊義(ティービーアール)や飯田幹起(山形大)ら若手の台頭は心強い。後藤拓馬(オリエンタルモーター)らベテラン勢も実力者ぞろいで、安定感のある走りが躍進を支える。目標は総合3位以内。各日とも主力を配置する序盤で流れに乗ることができるか。

【寒河江・西村山】前回の自信、飛躍の力に

 総合4位と躍進した前回大会で選手の自信は深まった。エースの荒井雄哉(山形環境エンジニアリング)は各チームの主力がそろう重要区間で勝負できる力がある。主将の杉沼聖平(スガタ商事)やスピードのある佐藤伶音(順大)が健在なのも飛躍に向けた好材料。故障者の調整遅れが気掛かりだが、草苅伴和(山形ミートランド)や五十嵐勝(山形環境エンジニアリング)らベテラン勢が粘れば、総合での表彰台も見えてくる。戦力に厚みが増し、勢いに乗れば面白い存在だ。

【長井・西置賜】厚い層で最下位返上へ

 最下位からの巻き返しを期す。飛躍のキーマンは今年の箱根駅伝で好走した四釜峻佑(順大)。後続を勢いづける走りを期待したい。エースに成長した鈴木駿太郎(長井市役所)がチームをけん引。新型コロナウイルスの影響で前回は出場できなかった志釜璃久(平成国際大)も加わり選手層は厚くなった。樋口勝利(西置賜行政組合消防署)をはじめ、主力の投入が見込まれる第2日は上位で地元入りできるか。長距離区間で粘ることができれば、目標の総合6位以内が見えてくる。

【新庄・最上】中高生に県内トップ級

 庄司瑞輝(酒田南高)、古川一琉(戸沢学園)と世代別の県内トップ級がそろい、中高生のレベルは高い。社会人は実力者の奥山智広(最上町教委)と前回はけがに泣いた清水涼雅(新庄市教委)が軸。5000メートルで14分台の野口颯(平成国際大)と星川優河(同)の役割も大きい。メンバーに大きな変化はなく、ベテラン勢の奮起が浮沈の鍵を握る。井上徹(県最上総合支庁)と山口大陽(舟形町役場)、今井達弥(小野商会)が若手に触発され、力を示すことができれば躍進もある。

【天童・東村山】「台風の目」高い総合力

 総合力は例年になく高く、台風の目になりそう。箱根駅伝の山上りの5区で2年連続区間賞に輝いた細谷翔馬(天童市役所)の加入は大きい。前回はけがの影響で不本意な走りだったエース斎藤真也(同)の仕上がりは良く、成長株の中野創也(デンソーFA山形)も楽しみな存在だ。中学生は鈴木大翔(山辺中)と佐藤蒼空(天童四中)の県トップ級がそろい、前回までの課題区間が強みになった。主要区間は強豪と遜色ないだけに、つなぎの区間の走りが上位入りのポイントだ。

【米沢】厳しい状況、粘走に期待

 前回大会で主力を担った県外の大学生がチーム事情で参加できず、登録選手は20人と厳しい状況。エースの川野部桂(サクサテクノ)や金子康太(デンソー山形)らの奮闘が浮上の鍵を握る。ノルディックスキー距離で実績のある石川潤(島貫果樹園)と島貫聖也(同)、菊地哲(日大)の走りがはまればチームが勢いづく。高橋和人(山形大)と羽鳥紘文(新潟大)の力ある大学生が各日のスタートを担う。序盤で好位置に付け、粘り強い走りで1つでも上位を目指したい。

県縦断駅伝

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