合成樹脂部品を企画製造販売するトキワプラス(埼玉県狭山市、安孫子竹春社長)が尾花沢市の福原工業団地に新工場を建設することを決め、24日に同市土地開発公社(理事長・石山健一副市長)と用地売買契約を結んだ。今後、同市や戸沢村など工場の業務を集約し効率化を図る。
同社は、照明器具のかさや自動車部品、半導体運搬ケース用部品などのプラスチック成形加工などを手掛ける。今回の取得用地は8435平方メートル、価格は6410万円。市の奨励制度を活用し約4割の助成を受ける。新工場の建設面積は約2300平方メートルを見込む。今秋着工し来年夏の完成、操業開始を目指す。各工場の従業員を集約し約30人になる予定。
この日は本社と市役所をオンラインで結び、契約書の調印式を行った。同市延沢出身の安孫子社長は「人口が減り続ける古里の現状にはじくじたる思いがある。地域活性化、発展の一助となるよう事業にまい進したい」と抱負を語った。菅根光雄市長は「交通アクセスの良さを生かし事業拡大が図られることを期待する」と述べた。
同団地は東北中央自動車道尾花沢インターチェンジまで車で5分の立地の良さが売り。分譲率は93.2%、残り2区画となった。