天童市のケンコー・サポート(滝口峰雄社長)は、自分に合った靴底を作れるキット「5点フィットインソール」を考案した。低価格でオーダーメードに近い靴の履き心地を目指し、運動時のバランス向上や外反母趾(ぼし)による痛みの軽減などが期待できるという。
特殊シート(厚さ3.5ミリか2ミリ)と足型を取るための工作キットと作り方を紹介するDVDがセット。体重を支える母指球、小指球、かかとに加え、親指、小指の5カ所を除いて型を抜くのが特徴となる。この自分だけの手作りインソールを使うことで、どのような靴でも装着感とグリップ力を高め、履き心地を良くすることができるという。
靴と足の一体感から、長時間の立ち仕事の人や、俊敏性や走行性を求める運動選手の利用があり、昨年12月には日本体育大の陸上部員らが購入。また、重心を適切に保つことができることから、一般利用者からは外反母趾など足指の変形による痛みが和らいだことや、曲がりが少し戻ったことなどの感想も受けた。
滝口社長は「競技用の狭い靴が楽に感じられるし、足の変形に悩む多くの人が手軽に試すことができると思う」と話していた。特許出願中で価格は3300円。問い合わせはケンコー・サポート080(1838)1159。