山形市の山本学園高(関義人校長)で8日、授業で使ってきた針に感謝する針供養が行われた。衣創科の1~3年生76人が豆腐に針を刺し、労をねぎらった。
同校創立以来続く伝統行事で100回目。針に感謝するとともに、物を大切にする心を育て、裁縫技術の向上などを願って実施している。供養では、生徒一人一人が柔らかい豆腐に優しく針を刺した。関校長は「伝統ある衣創科で学んでいることを再認識し、技術の向上に努めてください」とあいさつした。
3年加藤心音さん(18)は「折れたり曲がったりした針に、ゆっくり休んでほしい」と話した。供養後は校庭にある「感謝の塔」に使えなくなった針約1500本を納めた。