ロシアがウクライナに侵攻したのは、2月24日のことだった。
21世紀になって、ヨーロッパで、主権国家が隣国を攻撃するという事態に世界が衝撃を受けてから3カ月余り。連日のように報じられる戦況のニュースに、次第に「戦争慣れ」してしまっている自分に驚く。
それとともに、世間には厭戦(えんせん)気分も広がり始めているように思う。一体、いつまでこんなことを続けるのか。知り合いの家族の小学生は、「早く戦争なんかやめればいいのに」と言ったという。同じような気持ちは、当然、大人にもある。
遠い日本でもそう感じるのだから、ましてやウクライナの人々、そしてロシアの国民も多くは同じ気持ちだ…