岸田政権は、一昨年の衆院選、昨年の参院選のそれぞれで連勝し、国政選挙のない「黄金の3年間」を手にしたとさえ言われた。だが、政治はやはり「一寸先は闇」だ。安倍前首相の死亡を機にクローズアップされた旧統一教会と政治の関わりをめぐる問題で強い逆風を受けて、報道各社の世論調査によれば内閣支持率は「危険水域」のレベルのまま低迷している。
筆者の経営する報道ベンチャーのJX通信社が協力して選挙ドットコムが1月に行った調査でも、「支持する」という回答は、電話調査で28・3%、ネットで12・4%。「支持しない」は電話で42・6%、ネットで53・4%だった。
危険水域と言われながらも「岸田下ろ…