先週、米国では2022年10〜12月期の実質国内総生産(GDP)速報値が公表されました。これによれば、年率換算で前期比2・9%増と市場予想の同2・6%増を上回る高い伸びとなりました。
しかし、その内訳を見ると、成長率の約半分は売れ残りの増加を示す在庫投資により押し上げられており、それを除いた最終需要ベースでは、成長率が半減することになりました。
また、国内需要の動向を反映する輸入も大きく減少しており、在庫と外需と政府支出を除いた民間国内最終需要の伸びは前期比年率で0・2%増と大幅に鈍化しています。
やはり、背景にはインフレ加速に伴う金利上昇の影響が大きかったといえそう…